ディズニーランド・リゾート旅行記 August 2018 / ディズニーランド編
どうも、黙考する『叫』です。
2018年8月中旬に5日間利用してロサンゼルス旅行へ行ったのですが、その内2日間をアナハイムのディズニーランド・リゾートで過ごしました。ここでは、2つあるパークのうちの、ディズニーランドへ行った際の感想を、アトラクションやパークの紹介も交えて述べたいと思います。
当ブログではお隣のパーク:ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーに行った際の感想記もあります。そちらもぜひご覧ください。
Disneylandについて
今回行ったディズニーランドは、カリフォルニア州のアナハイムにあります。開園したのは1955年7月17日。つまり、世界初のディズニー・パークであり、世界最古のディズニーランドです。(そしてウォルト・ディズニーのご存命中に開業した唯一のディズニー・パークでもあります。)やがてパーク周辺に幾つかのディズニーホテルが開業し、2001年には第2のテーマパーク「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」もオープンしました。そして商業施設「ダウンタウン・ディズニー」(日本でいうイクスピアリみたいな存在)によって構成される「ディズニーランド・リゾート」として確立されています。
ちなみにこのディズニーランド、正式名称も「ディズニーランド」です。前にカリフォルニア~とかアナハイム~とかついてないんです。そのままなんです。
しかしその名称だとあまりにも対象が大きすぎるので、便宜上は「カリフォルニア・ディズニー」とか「アナハイム・ディズニー」、またはさっきのような「元祖ディズニーランド」といった表現もします(ここでも混同してしまうのを避けるため、アナハイム版とかCA版といった表記を使います)。
私は今回、8月中旬の5日間の内、2日間を使ってこのディズニーランド・リゾートを巡りました。しかし、2日間でディズニーランド・リゾートを全て見るのは不可能でした。結構な数、見逃しています。アトラクションにしてもショップにしても。そして私は実を言うとレストランに疎いため、詳しくレストランとか食事のことは書きません。悪しからず。
それでは元祖ディズニーランドこと、ディズニーランドの感想を、と行きたいところですが、その前にテーマランドの紹介に入ります。念のため。
テーマランド紹介
アナハイムのディズニーランドは全部で7つのテーマランドによって構成されています。基本的に1つのエリアを除けば、TDLとほぼ同じです。細かい違いは後ほど解説していきます。
テーマランドを1つ1つ紹介していく前にどのテーマランドも共通して思ったこと書くんですが、どれも「TDLよりも面積小さくない?」と思いましたね。あと...全体的になんか、古臭い(笑)
しかし、よくよく考えれば私が訪れたのは世界で一番最初に出来たディズニーランド。意味合いとしては違いますが、ディズニーランドの世界展開計画を見据えた上のプロトタイプ的な存在である訳です。そう考えるとTDLより小さいまたは古いと感じてしまうのは必然かもしれません。
余談はともかく、さっそく紹介に入りましょう。
メインストリートUSA
ディズニーランドに入園したらまず着くのがこのエリア。庭に施されたミッキーマウスの絵と鉄道の駅がお出迎えしてくれます。これを実際に見た時は「おぉ...(嬉)」となりましたね。そして高架線の下を通ると、そこは古き良きアメリカのストリート。
開放的です。
殆どがショップとレストランで構成されています。TDLにおけるワールドバザールの役割を果たしています。しかし、ワールドバザールとは違い、道路に屋根がなく、開放感に溢れております。
あと、本物の馬車が道を通ったりもしています。私が行った時は、馬車を引っ張る馬が道中に何気ない顔でウ●コしてたのが記憶に残っています。そしてソレをすぐ回収するスタッフさんの姿も。実際の動物を扱う大変さを感じます。
アドベンチャーランド
言わずもがな、ジャングルをモチーフとした冒険・探検好きのためのエリア。TDLにもあるエリアですね。しかしTDLよりは道幅が狭い印象でした。エリアの面積もそこまで広くはない印象です。ただ、2018年8月に行った時点では、チキルームが改修中だったこともあって、道幅が狭かったのはその影響も考えられます。とはいえども、やはりTDLよりは小さめな印象。
旅行中、何度も通ったのに道中の写真がないというのが悲しい。
ニューオーリンズ・スクエア
アナハイムのディズニーランドにだけ存在するテーマランド。アメリカの南部にあるニューオーリンズをモチーフとしたエリアです。名前の"スクエア"にある通り、このエリアはそこまで広くはありません。TDLにも存在する「カリブの海賊」や「ホーンテッドマンション」は、このエリアに置かれています。
そして「アナハイムにだけ存在する」とは書いたものの、TDLでもアドベンチャーランドの中に当エリアが一部取り込まれています。「カリブの海賊」があるエリアが正にそうです。なのでここは、そのエリアの拡張版とでも思っていただければ間違いないかと。
あとどうでもいいですけど現地のクラブ33はこのエリアに存在します。
フロンティアランド
名前だけ見ると「これもアナハイムだけのテーマランド?」と思いますが、その実態はアメリカの開拓時代をモチーフとしたテーマランド。要するにTDLにあるウエスタンランドと同じエリアです。なぜTDLだけこの名前でないのかというと、wikipedia先生によれば「"フロンティア(開拓)"という言葉が日本人にとっては馴染みが少ないという配慮から」だそう。
クリッターカントリー
小さな動物さんの住む田舎をテーマにしたエリア。TDLでもお馴染みのエリアで、同じくお馴染みなスプラッシュ・マウンテンもここにあります。一方でTDLと違い、パークの上の方でなく、真左に位置しております。そしてニューオーリンズ・スクエアからしか入口がなく、ホーンテッドマンションからそう離れてもない位置にスプラッシュマウンテンがあるという珍しい光景を見ることが出来ます。
ちなみにプーさん達のエリアもこのテーマランドに属していて、今回はイーヨーのグリーティングを目撃しました。
誰も来てなかったんですけどね。
ファンタジーランド
こちらもTDLでも馴染みあるテーマランド。おとぎ話をテーマにしたエリアで、これまでのディズニー作品をモチーフにしたアトラクションが数多くあります。しかしTDLのファンタジーランドよりも幾分か由緒正しきテーマパークの雰囲気を感じました。歩く場所が石畳になってるエリアも多かった印象です。
あと、TDLと違って雪山がポツンと立っており、そこではアナハイムのディズニー独自のアトラクション「マッターホーン・ボブスレー」を楽しむことが出来ます。私が行った時、メンテナンス中で乗ることが出来なかったのですがね。
運休情報の確認は事前にしっかり行っておきましょう。
ミッキーのトゥーンタウン
ミッキーたちの住む街をモチーフにしたテーマランド。TDLにも勿論あります。しかし、TDLと違うのは、ファンタジーランドからしか入口が存在しないという点。おまけにパークの真上の方に位置しています。なので、エントランスから最も遠いテーマランドになっています。さらに入口も1つだけですし、まぁアクセスが悪いこと。
私が行った時は、ここだけ唯一入れなかったんですよ。2日間もあったのに。言い訳をすると、タイミングが諸々悪かったんです。1日目は諸々見たかったからパスしてしまって、本当は2日目の初っ端に行こうとしていたのですが、アナハイムのトゥーンタウンは開園時間より1時間くらい?してからオープンされるんです。なので早過ぎても入れず。だから写真は、朝早すぎて結局は入れなかったトゥーンタウンの入り口なんです。内部の写真ではないです。次行った時はせめて中に入りたいですね。
トゥモローランド
人類の描く未来、最先端技術を思い描いたテーマランド。TDLにも勿論存在するエリアですが、ここのは日本のより「昔(60年代〜80年代前半くらい)のSF」感あります。レトロフューチャーとでも言うのでしょうか。この、未来を描いていると言うのに、妙に古臭い未来という感じ。しかし、それも元祖ディズニーランドならではの一興。
でもここ、TDLより凄いのは、このエリアでモノレールが走ってるんですよね。しかもそのモノレールで、パークの外にあるホテルにまで移動出来てしまうという、アトラクションとしてだけでなく交通手段の1つとしての役割も果たしているんです。まぁ乗ることはありませんでしたが。
今回はたまたまストーム・トルーパーのパトロールにも遭遇しました。
アトラクション紹介・感想
いよいよアトラクション紹介に入りますが、ここで取り扱うのはあくまでも私が体験したアトラクションの紹介・感想です。申し訳ないんですが、全てのアトラクションの紹介はしません。悪しからず。
そして「ディズニーランド」である故、TDLやTDSにも存在するアトラクションばかりで、ご当地限定のアトラクションは少ないんですね。
しかし、TDL・TDSにも存在するアトラクションはこちらのアトラクションを輸入し、かつ改良したモノであることが殆どです。なので厳密に言えば、TDLと全くもって同じな訳ではありません。TDLや他パークにも出すために改良・再編される前の段階の原点(オリジン)がそこにあるのです。果たしてそれらがどんなものか、そしてTDLや他パークに向けてどう変わって行ったのか。そういったことも検討すべく、最初はTDL・TDSにも存在しているアトラクションの紹介からいきます。
【日本にもある奴との違い編】
TDLまたはTDSにも存在するアトラクションも多数ある中、ここではアナハイム版の紹介をしつつも、日本版とどう違うのかを織り交ぜていきます。
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:禁断の瞳の魔宮
アドベンチャーランドに存在するアトラクションです。TDSでも「クリスタルスカルの魔宮」という副題として同タイプのアトラクションが存在します。一応TDSよりは先に作られていますが。TDS版とは舞台設定は異なり、こちらは東南アジア地帯にある神殿、みたいな雰囲気となっています。(TDS版は南米のジャングルをモチーフとしています。これはロストリバーデルタ全体にも言えることです。)また、舞台設定の他にもTDS版との違いはぼちぼち存在します。ざっくり挙げるとこんな感じ。
- TDSにあるような大きなシンボル(神殿)がない。
- キューライン(待機列)が狭め(洞窟の中を体験する感じ)。
- ライド前の諸注意ムービーがパコじゃない。
- そもそもクリスタルスカルがいない。
- ライド中の演出の一部にプロジェクションマッピングが採用されている。
- 車の揺れが激しめ?
- ライド中に流れるBGMの展開。
- 道中に登場する大蛇がコブラになってる。
他にもTDS版との違いはありますが、わかりやすいのを挙げるとしたらこんな感じ。それ以外の要素、そして大まかな展開はTDS版とは変わりませんが、日本にあるものとの違いを堪能できる面白さがあるし、純粋に1つのアトラクションとしても楽しめます。
上の写真は今回のツアーの企画者である男の人。ジョーンズ博士の弟子という設定らしくて、師匠に内緒で魔宮ツアーを行なっています。TDSでいうパコの役割をしてる人。
私の感想としては、これのライド中動画を(それも学生時代から)よくYouTubeとかで見てたので、それを生で体験できたというのが、とても感慨深かった。もうキューラインの時から感極まってた。でも改めて、アトラクション終盤の場面はTDSのが作り込まれてるなと感じました。
スプラッシュ・マウンテン
クリッターカントリーに存在し、TDLにも存在するアトラクションですが、こちらが元祖。ニューオーリンズ・スクエアから近い所にあるので、うまく位置を調整すれば、ホーンテッド・マンションの隣に立ち並ぶスプラッシュ・マウンテンというシュールな光景を見ることもできます。・・・でも、TDLも一応隣同士ではありますね。TDLの場合でもファンタジーランドからすぐクリッターカントリーですし。でもCAのがホーンテッドとスプラッシュの距離感近いです。TDLと違って、クリッターカントリーとの境目が割と曖昧になっているんです。
余談はさておき、アナハイム版のスプラッシュ・マウンテンにももちろんTDL版との違いは色々存在します。
まず、ライドの形が異なります。TDL版では2列8人乗りのやや大きめなライドなのですが、元祖スプラッシュ・マウンテンのこちらでは下の写真のように、ライドが1列6人乗りなんですね。そして安全バーが無いんです。
さらに手すりは左右のモノだけです。急流下り系のアトラクションが苦手な方にはおっかない仕様ですね。怖い怖い。
あと、ライド乗り場が屋外である点も特徴的です。TDLでは乗り場は洞窟の最深部みたいなところですからね。TDL版の、洞の中でワクワクと緊張に包まれながら出発する感も好きなのですが、こういう開放的なライド乗り場も悪くはありません。
それでも待機列ではこちらも同じく半屋外って感じです。でも暗い洞窟ばっか続いているTDL版とは違い、小屋の中で待つ割合が多かったですね。もちろん、洞窟を経てからライド乗り場に向かうんですけど。そういえば、乗る前から既に椅子がむちゃくちゃ濡れてましたね。何でこんなに...?とは思ったものの、後ほどその要因を書きます。
それ以外の違いについては箇条書きで述べると、以下の通りでしょうか。
- 屋外ゾーンはTDLと逆廻りに進む。
- チェーンの巻き上げに入る瞬間、やけにガタンとするから身体が痛い。
- 乗り場が屋外。
- 動物さんの位置とか細かい所で色々と違う。
- 動物さんの形が全体的にもわっとしている。
- うさぎどんが、なんか粗い。
- あと、きつねどんが人相悪くなってた。
- 進んでいく時の順路も違ってたりする。
- 落下回数がTDLより多い。
そして何より濡れます。むちゃくちゃ濡れます(※ただし個人差はあります)。ライドと水の距離がすんごい近いのが影響しているのかな。特に1番目と2番目は要注意です。まさかライドの中に水がたっぷり入り込むなんて思いもしなかった。
今回は私、よもやの1番前の席に座りまして、バケツ一杯分の水を思いっきり食らったかのような感じに濡れました。シャツもボトムスも下着もスニーカーもビッチョビチョになりました。終わった後しばらくは、プールで泳いだ後みたいな感覚が消えませんでした。こりゃ椅子の下も濡れたままですわ。
まぁ、アナハイム然りロサンゼルスは乾燥地域なので、すぐ乾くので意外と問題はなかったのですが(流石に下着が乾くのには時間がかかった)。ちなみに私が乗った時は3回目の落下時に結構キましたのでお気をつけて。(ただ、3番目以降に座っている人はそこまで濡れてないように見えた。前方だけ異様に濡れる仕様なのか?)
濡れるのが嫌な人を除けば、こちらもTDL版との違いをかなり楽しめるアトラクションです。とはいえアナハイム版は動物さんの雰囲気はやや粗さを感じましたね。TDL版の方が動物さんの雰囲気はより洗練されていると思います。しかし、1番前に座ったが故のずぶ濡れ具合も引っ括めると、中々にど肝を抜かれるアトラクションです。
せっかくなので、ライド中の写真を。これはフィナーレの場面ですね。最後の落下後にこの大円団のシーンが来ることに変わりはないのですが、よく見るとTDL版には見かけないキャラクターもいますね。
訪れた際は、是非とも細かい違いに着目しながら楽しむなんてのもいかがでしょう。
ビッグサンダー・マウンテン
フロンティアランドにあり、TDLでもお馴染みのアトラクション。またもやこちらが元祖。しかし、こちらの金山はどことなくコンパクトサイズです。きっとTDLと違って金山が高い位置に置かれていないというのもあるかもしれませんが。しかし下の写真のように、待機列から終盤の恐竜の骨格むき出しのゾーンを見ることも出来ます。
やっぱりTDL版よりは小さいのかもしれませんね。一方で速さはこちらのが速かったように感じました。ちなみにこちらもまたTDL版とは逆方向。つまり、機関車が左斜めくらいに向かって暴走するところを、こちらでは右斜めに向かって進みます。あと、これも乗り場が屋外。
あと、安全バーが緩々すぎて、急なカーブの度に飛ばされるような感覚になりました。ある意味でTDL版よりスリル増し増しですね。
ホーンテッド・マンション
TDLでもお馴染みの(ry。そしてこちらが元s(ry。しかし建物の外観が違う上に、置かれているエリアも違います。
TDLではファンタジーランドに置かれているこのアトラクション、テーマパーク紹介のところでも述べましたが、アナハイムでは「ニューオーリンズ・スクエア」と呼ばれるエリアに置かれています。ニューオリンズ~はここだけの独自エリアで、カリブの海賊もここに配置されています。
ニューオーリンズ~はその名の通り、ニューオーリンズの街並みを再現したエリアであるため、この元祖ホーンテッドマンションもその街に適した外観になっています。ちなみにニューオーリンズ再現エリア自体はTDLにも存在し、カリブの海賊とかがある、あのコンパクトな街並みのエリア、です。
なので、アナハイムのホーンテッドマンションは「TDLのアドベンチャーランドにおけるカリブの海賊とかがあるエリア」に置かれた場合の外観、と考えても問題はないと思います。
もちろん違いはそれだけではなく。ライド乗り場までの展開?も違います。とはいえども、天井が伸びる部屋に行ってから、乗り場に行くことに変わりはありません。
しかし、TDL版では天井の伸びる部屋からすぐ乗り場の廊下まで直行しますが、元祖ホーンテッドマンションはライド乗り場までもう少しだけ歩きます。そしてその間に、「雷鳴と同時に変化する絵画」だったり、「ずっとこちらを見てくる首像」があります。例えば、絵画はこんな風に飾られているのです。
・・・暗い。
スマホの写真スキル、もう少し鍛えておきます。
そして上の写真の奥の方にありますように、TDLではライド中に遭遇することとなる首像をこちらではこんな間近に見ることが出来ます。
このように、かなりの至近距離で、しかも撮影できてしまうのです。フラッシュは焚いていないのでご安心ください。
要するにTDLに存在するギャラリーだとか首像のシーンは、キューラインにぶち込まれているんですね。書庫の場面に関してはそもそもありません。
そういやTDLのギャラリーに飾られている「ずっとこちらを見続ける絵画」はありませんでしたね。フロリダ版から追加された要素なのでしょうか。それとも、どこかにあったのかな。
それでもってライドに乗ったらすぐさま階段を上昇し、無限に続く廊下のシーンへ突入します。ちなみにライド乗り場も、TDL版とだいぶ違っています。屋内の筈なのに、なんだか無限に闇が向こうに広がっているかのような場所でライドに乗ることとなります。
......写真では伝わりにくいのでしょうが、独特な雰囲気ありましたよ。乗り場の雰囲気に関してはこちらの方が好きですね。
そして前述の天井が伸びる部屋もこっちのは違っていて。TDL版では、まぁ単純に天井が伸びている訳ですが、こちらは同時に床も下がっています。要するにエレベーターになっています。なので、ライドから降りた後、段差のないエスカレーターに乗って地上へ戻ります。TDLのカリブの海賊に乗り終わった後に乗るエスカレーターと同じですね。ちなみにリトル・レオタはその辺りにいます。
ここだけでも長く色々と挙げてきたものの、他にもTDL版との違いはあります。屋根裏部屋も違った雰囲気になっていますし。ここにしかいないお化けもいます。このアトラクションもまた、TDL版との違いを十分に堪能できるアトラクションだと思います。
カリブの海賊
TDLでもお馴染みのカリブの海賊。ひいてはPirates Of The Caribbean。勿論、こちらが元祖の恒例パターン。やっぱり世界で一番最初に出来たディズニー・パークである故に、ここから始まったアトラクションも多いんですね。
もちろんTDL版との違いはあって、元祖カリブの海賊は2回落下します。最初はTDL版と同じく、港(?)みたいなエリアから洞窟へ突入するタイミングで落下するのですが、その後すぐに間髪入れず再び落下します。洞窟内で落下するんですね。TDLのと同じく、こちらも安全バーはないのですが、ここのが落下した後の反動が少し大きめに感じたので、前の手すりに頭をぶつけないように注意しましょう。
あと、洞窟が広いです。何よりも高さがすごいあるんです。勿論奥行きもTDLよりは広かった印象にあります。また、TDLでは骸骨と化した海賊たちが酒を飲んだりしてるシーンの後に呪われた財宝の山に向かう訳ですが、ここではその間にもう1つここだけにしかないシーンが挿入されています。他にも合間合間に、TDL版にはない場面があったりします。どんなものかはぜひ、訪れて実際にお楽しみ下さい。ああいった独自のシーンがある辺り、敷地大きいのが羨ましいです。
そういえば、街中でのとあるシーンに変更がなされておりました。それは海賊たちによって花嫁を掻っ攫おうという人身売買を繰り広げるているシーン。その場面では多くの女性がお腹につけられた縄でつながっていて、それらが性差別であるという指摘がなされたのだそう。同様に、オーディションの次のシーンである「海賊たちが女性たちを追い回す」場面もアカンという声が上がったそうです。(果たしていつからそんな指摘がされて来たのでしょうか。......でもアメリカのことだから90年代あたりからずっと批判され続けてそうですね。)
そのため、アナハイム版のカリブの海賊では、そういった「性差別に該当する」という場面が軒並み変更されました。例えば先ほどの花嫁のシーンに関してまして、ズラズラと並んでいた花嫁候補の内の2番目に待機しておられた方で、赤を基調としたドレスを纏って優雅に佇んでいる女性がいたのですが(TDLにもいます)、設定の変更後はなんとその方がよもやの女性海賊として転生し、逆にオークションを仕掛ける側となりました。また、オークションの内容も、海賊に占拠された町の住民たちが泣く泣く自分たちの家具や産物等を出すという物品オークションに変更されました。(ちなみに最前で海賊たちに物怖じせず余裕っぷりを見せつけていたおばさんは、設定変更後もいたって堂々としております。)
また、海賊が女性を追い回すシーンも、食糧目当てを理由としていることを説明づける要素が追加されてます。
この変更に関しては、一部のニュースサイトでもネットニュースとして報じられていました。
この変更にはやはり皆さん、思うところがあったらしく、NAVERまとめでの同一のニュースが取り上げられた際には、色々と思うところが有り気なツイートが多数寄せられています。
また、この件については、あのTRICERATOPSのギター&ボーカル:和田唱さんもTwitterでコメントを残しております。
双方の気持ちは理解できます。アトラクションのあのシーンで、「せっかくディズニー来てるのに、人と人が縄で繋げられて、しかも人身売買しているシーンを見るなんて不快。」って気持ちはわかります。「夢の国でもそういった描写があるからこそ、アトラクションの魅力が際立つのではないか。」という意見も、わかります。
で、実際に私はこのシーンについてどう思っていたかというと、TDLのカリブの海賊には結構乗っているので馴染みはあるものの、特に何も思っていませんでした。当初は「人と人が、繋がられてるなぁ......」としか思っておりませんでした。思考停止そのものですね。そこから成長するにつれ、あのシーンは「船長の花嫁の座を賭けた(海賊たちによる)強制参加オーディションみたいなものなのかな?」という認識になりました。用が済んでしまった方達の行く末を考えると恐ろしくも感じましたが。(まぁその結末が、例の追いかけ回すシーンであったのでしょう。たぶん。)
長くなりましたが、このシーンは別に私は大した思い入れもないので、変更してしまっても構わないという姿勢でいます。どうやらアナハイム版のみならず、フロリダ版やパリ版でも同様の変更がなされるそうですから。いずれかはTDL版も変わることでしょう。あのシーンが好きな人にとっては、残念なことになりますけれど。
・・・一瞬だけ「そもそも海賊達が明確な犯罪行為(略奪、放火)を分際で楽しく歌をうたうアトラクションって、夢の国としてどうなの?」という思考になりましたが、それを言っちゃあおしまいですよね。
そう考えると、物議を醸しそうな場面が一切なく、冒険と「海賊同士の戦い」の要素だけに特化した上海版のカリブの海賊って凄い。
ジャングル・クルーズ
アドベンチャーランドにあり、TDLにもあるアトラクションですね。こちらもアナハイム版が元祖。しかし、ここだけにしかない場面(恐らくインディージョーンズのアトラクションが側にある故のシーンetc.)があります。そしてガイドさんは全編英語。当たり前ですけど。ガイドさんの台詞、かなり早口に感じたので、リスニング能力を上級者にまで鍛えたい方にはピッタリだと思います。これ聞き取れたら英語圏での生活に苦労しないと考えます。
写真は、アトラクションも終わってこれから出口に向かうという場面をチョイスしました。出口に向かう方向が日本のと違うの、わかります?
スペース・マウンテン
外装の写真を撮り忘れるという痛恨のミス。
トゥモローランドに配置されていて、TDLにもあるアトラクション。宇宙を思わすような暗闇の空間内をハイスピードで急降下・急展開するローラーコースターでありますが、こちらはアナハイム版が元祖......ではありません。
実はスペース・マウンテンの元祖はアナハイム版ではなく、フロリダのマジック・キングダムにあるバージョンとなります。そしてフロリダ版はライドの形も違うそうです。どう違うのかは検索で調べましょう。
そのため、アナハイムにあるスペース山はフロリダ版を受けて改良したバージョンであり、さらにTDLへ輸出する際に参考となったバージョンでもあります。やがてTDLは2007年に内装を大幅にリニューアルする訳ですが、こちらではあまり大幅なリニューアルが行われていないため、かつてのTDL旧版を楽しめるのがこのアナハイム版、だと思います。(勿論TDL旧版よりは幾分と現代的になっております。でもライド見た時、懐かしさがすごく込み上がってきました。)
なので、上記のことからさほどTDL版とは変わりありません。しかし日本のとは異なり、ライド座席の頭部にスピーカーがあって、乗車中はずっとスピーカーで大音量の重厚でスペースィな音楽が流れてきます。ちなみにこのBGMを手掛けているのは、アカデミー作曲賞を受賞したあのマイケル・ジアッチーノ氏だとか。
あと、ライドの終盤に写真撮影される場面があるんです。出口付近でその写真を買うことも出来ます。
白雪姫の恐ろしい冒険
ファンタジーランドのアトラクションです。TDLのより、外貌がおどろおどろしいですね〜。
こちらはディズニーランドのオープン日に既に運行されていた歴史あるアトラクションです。作中に登場したお城の暗い地下や、白雪姫が彷徨った森の中を白雪姫視点で追体験するアトラクションですね。要はライドに乗って体験するお化け屋敷ですね。TDLにある白雪姫のアトラクションと同じタイプですが、少しだけ異なる点があります。
まず、場面の順序が違いましたね。ここのは早速、七人の小人たちの家から始まるんです。楽しそうな家の中を出るとさっそく王妃様が登場し、暗くてドロドロとした世界が始まります。落差が半端ないです。その後も少しだけ展開は異なりますが、それは乗ってからのお楽しみということで。
あと、ライド中の結末はというともれなくTDL版と同じくバッドエンドなのですが(結局ネタバレする)、アトラクションの出口付近の壁に白雪姫と王子と小人たちの絵が描かれていて、そこで「白雪姫は王子様と末長く幸せに暮らしましたとさ。」みたいな旨の文章が描かれています。なので、TDL版よりは少し救いがある。と思います。
TDL版、本当にバッドエンドの極みですからね。そして英語表記も、アナハイムではちゃんと「Snow White's Scary Adventures」(=白雪姫の恐ろしい冒険)って表記されているのに、TDLでは「Snow White's Adventures」(=白雪姫と七人のこびと)ですからね。白雪姫と小人たちによる楽しくてファンシーなひと時を楽しめるかと思いきやコレですからね。子供たち泣きますよ。
ピノキオの冒険旅行
ファンタジーランドにあるアトラクション。ディズニー映画『ピノキオ』の物語をライドで辿っていくもので、TDLにもありますね。
このアトラクション、地味にTDLにあるアトラクションが元祖だったりします。
これもまたwikipedia先生の情報なのですが、アナハイム版のオープン日は1983年の5月23日。対するTDL版は、グランドオープンと同じく運行を開始したため、1983年4月15日となります。なので、TDL版だけ1ヶ月くらい早くオープンしている。故にTDL版が元祖なんです。
とはいえ、1ヶ月間違いなんてほぼ誤差みたいなもんですからね。逆輸入なんてことなく、ほぼ同時期にオープンしたようなもの。なのでTDL版と内容も構成も変わりません。
ピーターパン空の旅
ファンタジーランドのアトラクションが続きます。『ピーターパン』と一緒にロンドンの空を飛び、ネバーランドを冒険するアトラクションです。何度も言いますがTDLにもあります。
こちらもディズニーランドの開園日と共に運行が開始されたため、世界中にある同アトラクションの元祖にあたります。しかし、開園日から1983年のリニューアルに至るまでの「ピーターパン空の旅」ではオーディオアニマトロニクス(=動く人形)が使われていなかったそうです。
その一方でマジック・キングダムにある「ピーターパン空の旅」は1971年の運行開始時点でオーディオアニマトロニクスが使用されています。なのでTDLとかにあるバージョンはむしろ、こっちを参考として作られたと考えられますね。
これらの情報は全てwikipedia先生に寄るものです。ありがとうwikipedia先生。そしてさらに先生が申す分には、TDLやフロリダとは違う点が少しあるそうなのですが、すみません。全然わかりませんでした。
イッツ・ア・スモールワールド
紹介不要なほど有名だとは思いますが、念のため。
ファンタジーランドのアトラクションで、元々は1964年のニューヨーク世界博覧会においてユニセフから依頼されて作られたアトラクションです。アナハイムにあるモノは、博覧会で展示されていたモノを移設したものとなっています。つまり、移設後に再度手を加えられた上でオープンしたとはいえ、まさにオリジンそのものです。そして上の写真のように、アナハイム版のは外装のファザードが白いんです。
ちなみに建物の前に書かれてあるコメントはロイ・E・ディズニー(ウォルト・ディズニーのお兄さん)によるもので、ユニセフに宛てて書いたメッセージだと思います。ちゃんと訳してないのでわかりませんが。
イッツ・ア・スモールワールドも各国のディズニー・パークに散在している人気アトラクションですが、パーク毎に違いがかなりあるのもこのアトラクションです。「世界は同じ」とか歌ってるくせにどれも全く同じ訳ではないんです。
まず、このアトラクションも乗り場が外なんですよね。アナハイムのディズニーランド、乗り場が屋外なの多い。そこまで雨降らない地域故の余裕の配置なのでしょう。そして屋外の乗り場から外の航路を経て建物の中に入っていくので、最初の方はTDLのイッツさんをよく知っている方には極めて新鮮(もしくは違和感)を覚えることでしょう。
上の写真は、ライド中に乗った写真です。このファザードをこんな至近距離で撮れることも珍しいのかもしれませんね。
そして下の写真は、建物に入るまでの屋外の水路ですね。
ちなみに写真の通り、水路が狭いんです。TDLでは床が一面水で覆われていますが、アナハイム版では水路以外には水が入ってないんです。なので、TDLでは湖の上を通っている感が強いんですが、アナハイムのは道を辿っていく感じ。といった違いを体験することが出来ます。
それだけでなく内部もかなり違います。アトラクションの内容自体は、「小さな世界」をひたすら世界各国の言葉で歌う子供たちをボートで傍観することに変わりはありませんが、人形の位置、そしてボートが巡る国の順番というのが違ったりします。
例えば下の写真のような場合です。
こちらはオセアニアのシーン...なのですが、TDLではアフリカの熱帯雨林エリアにいる傘を持ったワニさんがこのエリアにいるのが印象的ですね。あと写真とは関係ないのですが、TDLにはない北米のシーンなんかも追加されています。
またアナハイム版も、2018年にリニューアルされたTDLのイッツ・ア・スモールワールドのように、所々にディズニー・キャラクターが人形となって紛れ潜んでいます。しかしこれもまたTDLリニューアル版とは配置が異なっていたりするので、同じバージョンではあるものの、細かいところで違いが存在します。
また、世界中の子供たちが遊園地で遊ぶ大円団のシーンでは勿論英語。TDLではこのシーンは日本語で(当たり前ですが)、キレイだなーという印象くらいなんですけども、アナハイム版のフィナーレの場面、なんか...合唱の圧が凄かった気がします。気のせいなのかもしれませんがね。「文化も言葉も異なれど結局は我々の世界、つまりは我々米国の手中にある」みたいなメッセージがより強かったです。米国賛美の空気が漂っております。まぁアメリカがホストとなった博覧会で展示されていたモノですからね。そりゃ米国万歳みたいな空気感、出しますよね。
「アメリカのディズニー」を堪能できるアトラクションだと思うので、訪れた際には是非。
【日本にはないモノ編】
ここからは東京ディズニーリゾートには存在しないアトラクションの紹介と感想に入りたいと思います。アナハイムのディズニーランドにだけ存在するモノや、アナハイムと他海外のディズニーパークにはあるのにTDLにはないモノ、諸共紹介します。
ファインディング・ニモ・サブマリン・ヴォヤッジ
トゥモローランドにあるアトラクションで、アナハイムのディズニーランドにだけ存在します。
本来は「ファインディング・ニモ」の要素のないアトラクションだったそうですが、今から15年ほど前に改装したそうです。時折出てくるニモやその仲間たちの登場にも楽しむことが出来ますが、それより私が感じたのは本場ディズニーの圧倒的な作り込みパワーです。
このアトラクション、ちゃんとした潜水艦に乗れるんです。潜水はしないんですけどね。でも潜水艦はしっかり移動して、水中の中にいるよく作られた魚たち、または海中の世界を堪能することが出来ます。
潜水艦をテーマにしたアトラクションとして、東京ディズニーシーにも「海底2万マイル」が存在しますが(あちらも、細工とかすんごい作り込まれていて凄いアトラクションなんですけど)、TDSのはあくまでも「水中にいる」雰囲気を醸し出しているのに対して、こっちはちゃんと水中移動してますからね。スケールが凄いです。内部の写真も撮ってしまいました。
移動時は内部が暗くなるので、より潜水艦にいるような雰囲気になるのですが、全体的にライトが青色なのと、BGMもなかなかに落ち着いているだけあって、(私が乗っていた時間帯が夜だったことも関係しているのですが)むちゃくちゃ眠くなりましたね。本場ディズニーの妙な凄さを見たいだけでなく、少し休憩したいという方には是非ともオススメです。
不思議の国のアリス
ファンタジーランドにあるアトラクションで、題名の通り、ディズニー映画『ふしぎの国のアリス』の物語をライドで体験していく内容です。
まぁ他のアトラクションのような、「ディズニー映画のダークライド」であることに変わりないのですが、私が今回行った時は、ファンタジーランドのライドの中で一番最初に乗ったのがこれなんです。その時は「本場ディズニー、やっぱファンタジーランドのライドの1つといえども、ちゃんと作り込んでるな......」と思いましたね。もちろんTDLだってちゃんと緻密に作り込まれています。でも、装飾の1つ1つがTDLより大きく見えましたね。
ちなみにこのライドのすぐそばにTDLにも存在するアトラクション「マッド・ティーパーティー」があります。しかし、こちらは完全野外で屋根のついていないモノとなっています。
ティーカップは苦手なので、今回はパスしました。
おとぎの国のカナルボート
ファンタジーランドにあるアトラクションです。カナルボートって何なのでしょうかね。画像検索で調べたものの、やっぱりよくわかりませんでした。
このアトラクションはカナルボートに乗ってまず、上の写真にあるように巨大なクジラ(=モンストロ)に飲み込まれ、そこから様々なディズニー映画に登場するお城や町をミニチュアにして再現したものを鑑賞しながら巡っていくという内容です。要は「ジャングルクルーズをファンタジーランドに置き換えたらこんな感じ」という認識でも大丈夫だと思います。
ミニチュア...ではありますが、デカい。そして撮りそびれた様々なシーンがあるんですけども、どれも緻密に作り込まれてます。東武ワールドスクエアにも負けないほどのクオリティです。......いやさすがにあっちの方が凄いか?
話を戻しますが、このボートには屋根がないんですね。おまけにライド中も洞窟のゾーンくらいしか屋内が存在しないので、雨の時とか大変なことになると思うんですけど、あそこはあんま雨降らないそうなので大丈夫なのでしょう。日本では真似できませんね。
あと上の写真について、お城のそばに橋が架けられているのですけども、この橋は同じファンタジーランドのアトラクション「ケイシージュニア・サーカストレイン」が通る道なんです。たまーにすれ違いました。サーカストレインは名前の通り、サーカス用の汽車の形したライドに乗って、同じくミニチュアをめぐる内容のアトラクションです。これも結局パスしちゃいましたね。
トード氏のワイルドライド
ファンタジーランドにあるアトラクションです。こちらもいわゆる「ディズニー映画のダークライド」の1つで、映画『イカボードとトード氏』の物語をライドで体験していくものです。
しかし私、実は『イカボードとトード氏』を一度も観たことがないため、ライド中の登場人物も「何だこいつは。」という感想しか湧き出ませんでした。落ち着かない展開が続いたライドでしたが、いかんせん物語を知らない私にはナンジャラホイな状態。でも、動きがちょこまかしてて楽しかったです。あと、汽車に突入するシーンはちょっと迫力ありましたね。
いつか何らかの媒体で視聴したいと思います。
プーさんの冒険
クリッターカントリーにある『くまのプーさん』をテーマにしたアトラクションです。何でも世界中に存在する「プーさん」をテーマにしたアトラクションの中でも、クリッターカントリーに配置されているのはここだけだそうです。そして写真のように、またしてもライド乗り場は屋外。
しかし、オープン日は2003年。TDLの「プーさんのハニーハント」より後にオープンしているという実態。ですが、TDLとは違い、こちらはレールに乗って動いていく形式です。今思い出せば、「プーさんのハニーハント」の展開をレール形式としてアレンジしたらこんな感じになりましたみたいなモノでしたね。
ターザンのツリーハウス
アドベンチャーランドにあるアトラクションです。
こちらはTDLにも存在するアトラクション「スイスファミリー・ツリーハウス」をディズニー映画『ターザン』のアトラクションとして生まれ変わらせたモノです。なので木々に作られた小屋を、階段を上り下りしながら見学するという内容であることにはTDL版と変わりありません。その小屋がディズニー版『ターザン』の世界のモノになったってだけです。『ターザン』が好きな方、そして階段エクササイズに手を出したい人にはうってつけです。
写真は外観全体を撮りそびれていていて、なぜか唯一アトラクション内で撮っていたモノです。でもこれ、ディズニーとスクエニがコラボしたゲーム『キングダムハーツ』に出てくるターザンのワールドにも登場していて、これにファイアをぶっ放すことでミニアイテム「フィルム」を手に入れることが出来るんです。シナリオ上、絶対手に入れなきゃいけないのですごく重要なコンテンツなんです。
どうでもいいですよね。
眠れる森の美女の城
世界中のディズニーランドには必ず存在する「城」。アナハイムのディズニーランドでは「眠れる森の美女の城」というコンセプトかつデザインとして存在しています。世界で一番最初のディズニーの"お城"はシンデレラ城でなく、眠れる森の美女のお城だったんですね。
しかしTDLよりは幾分と小さい作りになっています。入口から見ても、遠近法とか全然活かせてねーじゃんって思うくらい小さいです。というか当時から存在していることを考えると、多分活かしていないと思います。
とはいえども、ディズニー・パークにおける世界最古のシンボルであるこのお城。実物を見たときは感動しました。ここから全て始まったんです。ここが出来て且つ上手く行ってくれたからこそ、マジック・キングダム(ひいてはウォルト・ディズニー・ワールド)が出来て、そして日本にも東京ディズニーランドができて、今があるんです。そして幼き頃によく見たビデオに映っていたあの「何か形の違うお城があるディズニーランド」に、確かに行ったんです。お城は小っちゃかったですけどね。まぁ、あの頃より体が大きくなってしまった故ということで。
で、そのお城は何と内部を体験することが出来たんです。このお城の内部はディズニー映画『眠れる森の美女』の物語を、随所にイラストや立て看板?を交えながら体験していくウォークスルータイプのアトラクションだったんです。中は暗くて、窓から景色が見えるなんてこともなく、ただ淡々と物語を追いながら階段を登って、歩いて、階段を降りるというだけ。有名なお城の内部で階段エクササイズを楽しめる素敵なアトラクションでした。
もうちょっとどうにかならなかったんですかね、先輩。
ショー・レストラン・ショップ感想
ショーとレストランとショップを一纏めにするという暴挙をかましていますが、すみません。そこまでレストランとショップに行ってなかったんです。一纏めにできるくらいにしか行ってないんです。
私が挙げるのはほんの一握りですが、現地には様々なショップ、レストランがあります。ぶっちゃけこの項に関しては確実に他のディズニー観光サイトの方が充実してると思うのでそっち行った方がいいと思います。
とは言うものの、せっかく行って見てきたのなら、無理矢理にでも、と言う気持ちで感想にいきます。
【ショーの感想】
アナハイムのディズニーランドでは様々なショーが執り行われているのですが、残念ながら今回見ることが出来たのは「ピクサー・プレイ・パレード」と「ファンタズミック!」だけでした。次行けた時はもっといろんなショーを見たいですね。
ちなみに「ファンタズミック!」では、前方鑑賞エリアに早く入れるチケットみたいなのとしてファストパスが発行していましたね。ああいうファストパスの使い方も新鮮でした。
ピクサー・プレイ・パレード
ピクサーの仲間たちが登場するお昼のパレードです。あの電気スタンドのフロートから始まります。イッツ・ア・スモールワールドのある辺りから出発し、園内をぐるーっと巡るそうです。
文字通り、ピクサーの様々な作品に登場するキャラクターたちがパレードをなしている訳ですが、あんまりTDLでは登場しないキャラクターとかも出てきたりして、マニアにはたまらないんだろうなぁと思いました。あとマイクとサリーのフロートもMU仕様でしたし。本場だと、比較的新しめの作品でもパレードに反映できるってのが良いですね。さすがに『リメンバー・ミー』のキャラクターは登場していませんでしたが。
しかし私、ショーやパレードを見るのも好きとはいえ、別に専門な訳ではないので、今回はそこまで写真とりませんでした。あとは申し訳程度に、パレード終盤の『トイ・ストーリー』のフロートの写真を撮ったくらいです。
レックスの咥えている鉄棒をひたすらグルグルと女性ダンサーさんが回っておられました。さすがに下にいる別の女性ダンサーさんと交代交代でやっておられましたが、パレード中ずっと鉄棒でアクロバティックに前転・たまに後転を繰り返していました。アナハイムは、東京よりはそこまでキツい暑さではなかったけど、真夏にこれは疲れることでしょう。お疲れ様です。
ファンタズミック!
TDSでもお馴染みのこのショーはアナハイム版が元祖とされています。1992年5月から現在に至るまで、公演が行われているようで、歴史のあるファンタズミックです。
TDS版ではめちゃくちゃ広いエリア(メディテレーニアンハーバーの湖全体)を使って行われるショーですが、こちらのファンタズミックは、普段は蒸気船マークトウェイン号が通る河で行われます。つまりTDSよりも面積が狭いところで行われるんですね。そのため諸々の演出もヒジョーに近い距離で見られます。
それでいて、演出はTDS版には劣らぬクオリティですからね。あの爆発・あの噴水・あの炎を結構近くで体験できます。とても迫力があります。そしてTDS版とは少しだけ違う音楽、ショーの展開の違い(大まかな展開は一緒なのですが、まぁまぁ違います)も楽しめるので、見て損はしないショーだと思います。
一番びっくりしたシーンは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の場面ですね。大砲の音が鳴って本格的に場面が始まるのですが、その大鳳の音、むちゃくちゃデカいし、おまけに至近距離だったもので。本当に、普通にびっくりしました。どれだけデカいのかは実際に行ってみてご堪能ください。あと、フィナーレに蒸気船マークトウェイン号に乗ってやってくるディズニーキャラクターたちの光景も見どころです。
【ショップの感想】
さすが本場ディズニー、いろんなグッズが勢ぞろいです。印象に残っているのはニューオーリンズ・スクエアにあったホラー系のショップですね。ホーンテッドマンションのグッズや、ナイトメア・ビフォア・クリスマスのグッズが充実していて楽しかったです。ショップの名前忘れましたけど。
あとトゥモローランドでは、スター・ウォーズシリーズに特化したショップもあったりして、TDLとは比べものにならない程にスター・ウォーズのグッズが充実していましたね。これも見ていて楽しかったです。ショップの名前忘れましたけど。
他にもクリッターカントリーでは、TDLにもあるようなプーさんのグッズショップがあったり、スプラッシュ・マウンテンのグッズを扱っている店もありました。イッツ・ア・スモールワールドの近くではアトラクションに因んだグッズを扱うショップもありましたし。TDLよりもアトラクションに因んだショップが多いという印象が残りました。ショップの名前、全て忘れましたけど。
......ショップ名確認するために、現地で入手したパーク・マップを探したんですけど、ショップなぜか載ってなかったんです。なので、あとは自力で探してください。
しかしあの充実っぷり。いつかまた行けた時はショップをひたすら吟味する時間帯も設けたいですね。
【レストランの感想】
今回の旅行はアナハイム以外にロサンゼルスにも行っていて、そこでの食べ物のボリュームの大きさ(そして食後の反動)には圧倒されるしかなかったのですが、こちらのディズニーランドでの食べ物はそれまでと比べるとボリュームはそこまでではないかと。とはいえアメリカなので、TDLよりはボリューミィなのは事実です。
確か行ったのは、アドベンチャーランドのジャングル・クルーズ近くにある焼き鳥みたいなのを扱う所(たぶん、ベンガルバーベキュー......)と、アメリカ河の近くにあったチキンスティック専門的なお店(ニューオーリンズ・スクエアかフロンティア・ランドのどっちか......)と、メインストリートUSAにあるジョリー・ホリデー・ベーカリー・カフェ(サンドイッチ系全般)でした。TDLとは変わらぬクオリティですので食の心配はしなくても良さげです。
ちなみに『美女と野獣』に出てくる町の一角をモチーフにしたレストランにも寄りました。Red Rose Taverneという名前でした。レッド・ローズ・タバン...と読むのかしら。ここでは食事は摂ってないんですけどね。ガストンの肖像画が飾られていました。
このアナハイムのディズニーランドだけでなく、今回の旅行で全体的に思ったのは、予想していたよりもちょっとヘルシーな食べ物もあったことです。アメリカって、個人的にはジャンキーな食べ物ばっかりあるイメージだったんですけど、いざ行ってみると......確かにジャンキーで、ボリュームのある食べ物はあるのですが、どこでも野菜を食べられましたし。2015年にサンフランシスコへ旅行した時も同じ印象を抱きました。やっぱ「ジャンキー!ボリューミィ!!高カロリー!!!」な傾向って地域にもよるんですかね。とはいえ、料理が日本のより大きいことには変わらないんですけどね。なので結果的にボリューミィ。
(↑ジョリー・ホリデー・ベーカリー・カフェの入り口。夜に寄ったんです。)
今回はショップもレストランも、ひいてはショーも、全く巡ることが出来ていなかったので、いつかこの3つを中心に廻りたいものです。そして今回乗ることのできなかったアトラクションを体験することも踏まえて。
その他特徴的な点
アトラクション、ショー・パレード、ショップ、レストランと一通り紹介と感想を終えたところで、最後のセクションはそれ以外のところで印象に残ったことをディズニーランドだけでなくリゾート全体に対して、思い出せる範囲で書きます。
入園前の荷物検査が厳重
東京ディズニーリゾートでも入園前には荷物チェックが行われていますが、アナハイムのディズニーランド・リゾート、荷物検査をしっかり行います。
荷物検査では、荷物の中をキャストの方が目視し、さらに中の奥の方までしっかり手で探りながら不審物のチェックをします。また、不透明の袋があった場合、その袋を開けた上で何が入っているのかを確認させられることもあります。
ここまでの流れは東京ディズニーリゾートでも同様だと思います。しかし、こちらでは次に荷物を身から離した上で、空港にあるような金属探知機ゲートを通る必要があります。入園前はさながら保安検査場のようです。
また、これらのセキュリティ・チェックはリゾート内に入る前に行われることも特徴です。なのでダウンダウン・ディズニーだけ寄りたいって場合でも、検査を受けなければいけません。今回、私はリゾート直営のホテルに宿泊したのですが、ホテルから直にダウンタウン・ディズニーへ出られる道があるのですが、入るたびに必ず検査行いました。
しっかりチェックするため、時間帯次第ではある程度の列が出来てしまうこともあります。特に開園前〜開園しばらく経ってからの時間帯とか。でも、しょうがないことではあるんですよね。
ディズニーランド・リゾートは世界中から観光客が集まるからという理由も考えられますが、そもそもアメリカ合衆国は過去に様々なテロが発生していますからね。それに銃社会なだけに、銃とかも持って来やすいのでしょう。それで乱射とかされたら困りますからね。
様々な国から来ているだけでなく、特に幼い子どもを連れて来る家族も多いこのリゾートでは、事前にそういったしっかりとした検査を行わなきゃいけない背景があるのでしょう。なので訪れた際は、文句を言いたい気持ちは抑えて、しっかり検査に協力しましょう。
パーク毎に閉園時刻が異なる
東京ディズニーリゾートではランド・シー共に開園・閉園時刻は同じです。(※ただし、どちらかのパークで貸切イベントが行われる場合等は例外となります。)
一方でアナハイムのディズニーランド・リゾートは、開園時刻こそ両パーク共通していますが、閉園の時間はパークによって異なります。
スケジュール次第で閉園時刻は異なるため、一概に何時に閉園するかは明言できません。しかし、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの方が早く閉園する傾向にあります。こればかりは実際にオフィシャルサイト(英語版)に掲載されたスケジュールを確認するしか方法はありません。下記にオフィシャルサイトへのリンクURLを貼りましたので、ご活用ください。
https://disneyland.disney.go.com/calendars/month/
また、リンク先ではリゾート直営ホテル宿泊者のみ開園時刻前に入園できる制度「エキストラ・マジカル・アワー」が実施される日程も掲載されています。基本的に一方で実施されている場合は、もう片方のパークでは実施していません。
ちなみにディズニーランドの閉園時刻、たまに夜12時という日もあります。おっかないです。
2日間だけで2パーク巡るのわりかしキツい
ディズニーランドの他にもディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーというパークが存在し、この2パークを2日間で巡る計画でした。
というのも、この2パーク間の距離が非常に近いんですね。どう近いかというと、ディズニーランドのエントランスを出て、そのまま真っ直ぐ歩けばもう第2のパークの入り口に着くことが出来ます。つまり、お互いのエントランスが向かい合っているように位置しているんですね。そのため本気で走れば、1〜2分もしないで着けるくらいには近いです。
なので今回の計画としては、1日目はディズニーランドをメインにして、2日目は朝だけディズニーランドに寄って、カリフォルニア・アドベンチャーをメインとして、夜にまたランドに戻る....という行程でした。
もちろん計画通りには行きました。しかし、乗りそびれたアトラクションや見そびれたショーは数多くあります。
まずトゥーンタウンに全く寄れなかったことですね。いくら幼年層対象のアトラクションが多いテーマランドといえども、軽く様子見するくらいはしたかったです。時間があればミッキーとのグリーティングもやりたかったですねー。
トゥモローランドのアトラクションも、潜水艦とスペース・マウンテンだけしか乗れてないんですよね。他にも寄りたいの、色々ありましたね。例えばアナハイム版の「スター・ウォーズ:ラウンチ・ベイ」とか。
このアトラクションは上海ディズニーランドにもあって、それには寄ったんですけどね。ただどのような差異があるのを見たかったです。
あと「ディズニーランド鉄道」に乗りそびました。これ結構デカいですねー......。ディズニーランド鉄道は、アトラクションと移動手段を兼ね備えていて、TDLにある「ウエスタンリバー鉄道」の拡張版のようなものです(ディズニーランド鉄道の方が古いのですが)。ただの機関車ではありますが、ウォルト・ディズニーさん、機関車大好き過ぎて自分の敷地に簡易的なレール作ってミニSL走らせてたくらいですからね。ウォルトさんと機関車の縁は切ることは出来ません。そんなウォルトさんがパークに先駆け、こだわり抜いた(かもしれない)機関車、是非とも乗ってみたかったです。
色々言い出すとキリがないのでこの辺にしておきますが、2パークを2日間で巡る場合は、予め行きたいアトラクションやショーを決めておくのが無難です。基本的に2日間で2パークの全アトラクション・ショーを制覇するのは不可能だと思います。できれば効率良く廻るルートも事前に準備しておけば吉。......まぁ当たり前の話ですよね。今回、細かい計画一切立てずに行ってしまったので。
でも、2回目行く口実が出来たので、これで良かったと思います。
最後に
ここまでで既に1万字オーバー。さすがに疲れました。
けれども、幼少期から憧れていた「海外のディズニーランド」であり、しかもその本拠地に行けたことが何よりも嬉しかったんです。昔から「海外のディズニー行くとしたら、まずは絶対にアナハイムだ!」と思ってましたし。.....結果的に上海のディズニーランドが一番最初の海外ディズニーとなりましたが。でも、2番目にここに行けて本当に良かったです。そして期待していた通り、というか期待以上に楽しかったので、行った時の空気をパッケージするために、今回長々と旅行記を書くことにしました。
今回は、たまたま、家族旅行という形で行かせてもらえましたけれど、いつかは自分だけで行ってみたいです。よく一人ディズニーするので。海外でもやりたい。......でも、いきなり一人でカリフォルニアとかフロリダとかハードル高すぎなので、まずは香港か、2回目の上海あたりで練習したい(笑)
そしてその時には今回のように、長い長い旅行記を書きたいと思います。あと写真を撮る頻度、高めておきます。